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薬剤師のかかわり

2014年2月25日 公開
2023年12月 更新
監修:東京薬科大学
臨床薬理学教室 教授
鈴木 賢一 先生

薬薬連携で退院後もサポート

薬薬連携とは、病院の薬剤師と薬局の薬剤師が、円滑に治療が行えるように、患者さんの情報を共有する協力体制のことです。
最近では抗がん薬治療中に必ずしも入院が必要というわけではなく、外来化学療法など、通院による抗がん薬治療が続けられるケースも多くなっています。しかし、「病院以外の場所で副作用が発現したら・・・」と考えると不安になることもあるかもしれません。

そのような場合により身近な存在となるのは、定期的に薬剤を取りに行く、地域のかかりつけ薬剤師になるでしょう。治療に使用する抗がん薬は種類が多く、患者さんによって副作用の発現の仕方もそれぞれ変わってきます。また、患者さんによっては指示されたとおりに服用できないこともあるかもしれません。こんな時、患者さん一人ひとりの情報を細かく把握しながら、適切に治療が進められるよう支援することが、かかりつけ薬剤師の大きな役割です。

患者さんが安心して治療を受けることができるように、地域全体で支えていくことを目指した「薬薬連携」の輪が広がりつつあります。

監修者略歴

東京薬科大学
臨床薬理学教室 教授
鈴木 賢一(すずき けんいち)先生

  • 1992年3月明治薬科大学薬学部衛生薬学科 卒業
  • 1993年4月沼津市立病院 薬剤部
  • 2006年4月静岡県立静岡がんセンター 薬剤部 主任
  • 2012年4月がん研有明病院 薬剤部 副薬剤部長
  • 2018年4月昭和大学薬学部 非常勤講師 併任
  • 2020年5月星薬科大学 臨床教育研究学域
    実務教育研修部門 教授
  • 2023年1月東京薬科大学 臨床薬理学教室 教授
  • 【所属学会など】
  • 日本臨床腫瘍薬学会:副理事長
  • 日本臨床腫瘍学会:評議員
  • 日本肺癌学会
  • 日本がんサポーティブケア学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本臨床薬理学会
  • 【認定など】
  • 日本医療薬学会認定がん指導薬剤師
  • 日本医療薬学会指導薬剤師