ホーム専門医が解説する乳がん治療薬物療法の考え方乳がんの標準治療とは

薬物療法の考え方

2014年05月30日 公開
2022年2月 更新
監修:がん研究会有明病院
乳腺センター 乳腺内科 副部長
原 文堅 先生

乳がんの標準治療とは

乳がんは薬物療法により、がんの縮小や進行を遅らせる効果が期待できます。そして、これまでに世界中で数多くの臨床試験が行われ、様々な種類の薬剤が開発されてきました。現在でも、乳がんの専門家たちは「患者さんにとって、もっとも高い効果と安全性が期待できる治療法は何か?」を研究し続けています。

こうした研究の成果から、現時点で最善の治療と考えられる治療法のことを「標準治療」といいます。したがって、主治医は標準治療を基本として患者さんの治療方針を考えます。しかし、患者さんの状態は一人ひとり異なるため、必ずしも標準治療が今の患者さんにとって最善の治療とは限りません。そのため、主治医はその時点での患者さんの状態を確認しながら、もっとも適した治療法を選択しています。

様々な種類の薬剤が使用できる現在、自分の病期(ステージ)や治療法について理解しておくことは、納得した上で前向きに治療に取り組むために大切なことです。その知識の整理の一助となるよう、次のページからは乳がんの薬物療法の考え方を解説します。

標準治療(最善の治療)

監修者略歴

がん研究会有明病院
乳腺センター 乳腺内科 副部長
原 文堅(はら ふみかた)先生

  • 平成11年 3月岡山大学医学部医学科専門課程卒業
  • 平成11年 4月岡山大学医学部第二外科学教室 研修医
  • 平成11年 9月岡山赤十字病院 外科 研修医
  • 平成16年 5月MD アンダーソンがんセンター
    Department of Molecular Therapeutics 研究員
  • 平成17年 6月岡山大学大学院博士課程(外科学第二専攻) 修了
  • 平成19年 4月岡山大学病院 呼吸器・血液腫瘍内科 医員
  • 平成19年10月独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター
    乳腺科・化学療法科 医員
  • 平成30年 4月独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター
    乳腺科・化学療法科 医長
  • 平成31年 4月がん研究会有明病院 乳腺センター 乳腺内科 医長
  • 令和3年 4月がん研究会有明病院 乳腺センター 乳腺内科 副部長
  • 【資格】
  • 日本乳癌学会 専門医・指導医
  • 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医
  • 日本癌治療学会 がん治療認定医
  • 日本外科学会 専門医・認定登録医
  • 【所属学会】
  • 日本外科学会、日本内科学会、日本乳癌学会
  • 日本臨床腫瘍学会、日本癌治療学会
  • ASCO(American Society of Clinical Oncology)
  • ESMO(European Society of Clinical Oncology)