手術後の療養生活
について
手術後のリハビリ体操
手術後のリハビリテーションを紹介します。毎日全てを行う必要はありません。また、無理をしすぎるのも良くないので、主治医の指示に従って、早い時期から継続して行いましょう。
印刷用PDFダウンロード指の曲げ伸ばし運動

1. じゃんけんぽん
2. ボールを握る
3. 指を一本ずつ折り曲げる
タオルを握る運動

寝たままの姿勢でタオルを握りしめたり、ゆるめたりします。
ひじの曲げ伸ばし運動

肩関節は動かさずに、ひじの関節だけを曲げ伸ばしします。腕が疲れたら、枕の上にのせて休みます。
ひじの曲げ伸ばし運動

両手でボールを握りつぶします。
腕の引き上げ運動

手術した側の手首を反対の手で握り、上の方に引き上げましょう。
新聞紙を握りつぶす運動

手術した側の手で、新聞紙をくしゃくしゃに握りつぶします。
振り子運動

両腕を肩幅よりやや広く開き、上半身をかがめて、手を前後、左右に振ります。
壁のぼり運動

手術をしていない方の腕を伸ばし、手の届く一番上にマークをはり、目標にします。壁に向かって立ち、両手を肩の高さにおき、息を吸いながらゆっくり指先を壁に沿って伸ばします。息を吐きながらゆっくり肩の高さまでおとします。これを1日ごとに手の届く高さをあげていきます。
肩関節の運動

ひじの高さを90度以上まで上げて、肩関節を回します。
バスタオルで背中をふく運動

バスタオルで背中をふきます。手術した側の腕を高く上げるようにしましょう。
背中上下運動

後ろで手を組み、手の甲を背中ですべらせるように上にあげていきます。
羽ばたき運動

頭の後ろで腕を組み、息を吸いながら両ひじを開きます。次に息を吐きながら両ひじを前にもってきます。頭の後ろで組むのが難しい場合は、頬や耳などから始めるとよいでしょう。
*リンパ液を身体の外に出すための管
監修者略歴
近畿大学医学部外科
乳腺・内分泌部門 教授
菰池 佳史(こもいけ よしふみ)先生
- 1990年3月大阪大学医学部卒業
- 1990年7月大阪大学医学部付属病院第二外科(現病態制御外科)研修
- 1991年7月吹田市立吹田市民病院外科 研修
- 1994年6月大阪大学病態制御外科 研究生
- 1998年3月大阪府立成人病センター乳腺・内分泌外科
- 2012年4月近畿大学医学部外科 乳腺・内分泌部門 教授
- 【所属学会】
- 日本乳癌学会
- 日本外科学会
- 日本癌治療学会
- 日本臨床腫瘍学会
- 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
- 日本臨床外科学会 など
- 【認定】
- 日本乳癌学会専門医・指導医
- 日本外科学会専門医
- 検診マンモグラフィ読影認定医(B)
- 日本乳癌学会評議員
- 日本乳癌学会専門医制度委員会